病院で処方されたり薬局で購入できる医薬品について
どういった流れで開発され、流通しているのかを解説したもの。
日常的に馴染みがあるのはテレビCMやドラッグストアで見かける薬だが、
実は売り上げの大部分を病院で処方される医薬品が占めていることや
開発までに桁外れの費用と10年以上の期間がかかることなど、
一般にはあまり知られていないようなことが綺麗にまとめられている。
見開き2ページを1セットとしてテンポよく読めるし、
医療関係に詳しくない人でも非常にわかりやすい内容。
あまり興味がない分野だったのでもっと退屈に感じるかと思いきや、
そういった人向けに書かれた内容らしく、好奇心が刺激される。
医薬品業界の規模がいかに大きく、
世界全体で新薬開発やシェアの奪い合いなどの
激しい競争が行われていることを意識させてくれる1冊。