認知症のせいで日常生活や
周囲との会話に支障をきたす高齢男性を描いたもの。
認知症である主人公の主観が映像に反映されており、
前後の会話がつながらなかったり
人の識別ができなかったり
周囲の状況が把握できなかったりといった
認知症の症状が追体験できるところが斬新。
家族の現状やヘルパーの話が理解できず、
どんどん混乱していくことで
認知症がどういった症状を引き起こすのかが味わえる。
ただ、序盤に感じたインパクト以上の盛り上がりがなく
悲観的な状態のまま終わってしまい、
映画としてのキリの良さがないのは残念だった。