社内の雰囲気悪化や退職者を生む原因と
その対処法や防止策について解説したもの。
社員がどういうときに不満を感じるか、
行った対策の効果が薄いのはなぜかなど、
企業の管理職や経営層が持つ悩みが
非常に論理的に分析されていてわかりやすい。
同じ退職でも前向きなものと後ろ向きなものがあることや
局所的だった不満が徐々に伝播していく問題など、
実際の会社組織で思い当たる事例が挙げられていて納得できる。
また状況によってどういう対策から取り組む方が
効率よく組織改善できるかという理屈も説得力が高い。
図が妙に見づらいのは難点だが、
組織に対する正しい分析と原因認識、
対策方法と優先度について学ぶことができる1冊。