東京海洋大学の名誉博士や客員准教授という肩書きを持ちつつ、
魚に詳しいタレントとしても活動する
さかなクンの生い立ちを描いたもの。
さかなクン役を女優が演じているものの、
作中の性別は現実通り男性のまま。
甲高い声の風変わりな青年という雰囲気がよく出ているし、
とぼけた言動に周りが流されていくのも楽しい。
想像以上にコメディ寄りの作風でリアリティのない場面も多いが、
不良たちとのやり取りは非常に微笑ましく、
気持ちのいい展開が味わえるので悪くなかった。
さかなクンが徐々に評価されていくサクセスストーリーかと思いきや
まだ全然芽が出ていない時期の話ばかりなので
あくまで未熟な頃のキャラクターを楽しむための作品。