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ちょっと思い出しただけ

怪我によってダンスの道を諦めた男性と
タクシードライバーとして働く女性の関係を
1年ずつさかのぼりながら描いていくもの。


前半はダラダラしているばかりで非常に退屈な作品に感じるが、
男性の毎年の誕生日を1年ずつ逆行して
見せていることに気づく中盤あたりからは
それまでの描写に意味が出てきて一気に面白くなっていく。


特にヒロインを演じる伊藤沙莉の言動は
ボクたちはみんな大人になれなかった」と同様に
天真爛漫で人のいい彼女役としてピッタリで、
初々しく微笑ましい恋愛模様が追体験できる。


タイトルの意味がわかるラストシーンは絶妙に切なく、
いろいろな思いが駆け巡っていく憎らしい構成。
前半と後半でここまで評価が変わる作品も珍しい。


観終わったあとにすぐ見返したくなるという
伏線が活きてくるタイプの筋書きなので、
一番退屈な初見の序盤だけ我慢して観て欲しい。

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