歴史に名を残すほどの大女優が
生涯を賭けて追いかけた男性への想いを
過去の出演作に重ねて描いていく話。
女優を取材しているインタビュアーが回想シーンに入り込んだり
いろいろな世界観の作品が次々と切り替わる演出は素晴らしく、
時間も場所も異なる場面がうまくつながる表現は斬新。
ただ、筋書きはそれほど凝ったものではなく、
一度会っただけの男性を追いかけるばかりなので
回想シーンを活用した演出に慣れると
徐々にインパクトが薄れて退屈に感じてくる。
表現方法ばかりが重視された結果、
ストーリーがあまりに地味になってしまい、
映画としてそこまで見応えがなかったのが残念。