家庭でも学校でも疎外感を感じていた少年が
空想好きの少女と親しくなっていく話。
森の中を探索しながら想像したファンタジー世界が
実際に描写されていって現実と入り混じっていく様子は
「ネバーエンディング・ストーリー」のようなワクワク感があり、
夢のある幼少期を思い出させてくれる。
家族や同級生に冷たく接されるのが辛いが、
天真爛漫でサバサバした少女のキャラクターは感情移入しやすく、
自分たちの世界を作り上げることに居場所を見出して
2人で夢中になっていく様子が微笑ましい。
原作は児童文学ということだが、
子供から大人まで楽しめる良作に仕上がっている。