ADHDやASDなどの発達障害と
HSP(Highly Sensitive Person)の特徴を持つ筆者自身が
仕事や日常の中でどんな問題があるかを語ったもの。
第1章~第3章は著者自身が発達障害を自覚するまでの内容で、
同じタイプの人が苦手な状況や抱く感情がわかるので
外から判断できないような点も含めて
その特徴を理解することができるのはありがたい。
ただ、第4章以降は情報の載せ方が散漫で本として読みにくいことと、
同様の発達障害を抱える人へのアドバイス本なのか、
発達障害の人と接する周囲の人向けの指南書なのかがよくわからず、
どっちの立場に対しても中途半端な内容になっているのは残念。
発達障害の人が共感を得るための本としてはいいかもしれないが、
そういう人たちをどう扱うべきか、という点では
あまり参考になる情報が得られなかった。