魔法を使える国王に願いを叶えてもらうため
人々が自分の夢を差し出す国で
祖父の願いを叶えてもらおうとした少女が
王の邪悪な陰謀に気づく話。
叶えたい願いの記憶が失われることが
どれぐらい辛くて深刻なのかがイマイチ伝わってこず、
自分の夢を叶えてもらえると考える大半の国民たちにとって
夢を取り返そうとする主人公は
むしろ邪魔者に感じるように思う。
強力な魔法を次々と披露するスターは
なぜか人々の夢を直接叶えることをせず、
しかし主人公たちの活動には協力するという
なんとも中途半端で矛盾を感じる存在。
夢は自分で叶えるべきというメッセージは
「プリンセスと魔法のキス」の見せ方が納得できたし、
定期的に挿入される歌もそこまでの魅力を感じなかった。
ディズニー100周年記念作品ということで
過去作品のキャラクターを思わせる要素が散りばめられているが、
映画としては盛り上がりに欠ける地味な完成度だった。