黒柳徹子の自伝を原作にしたアニメで、
第2次世界大戦中だった幼少期に
小さな学校で出会った少年との交流を描いたもの。
黒柳徹子に関する予備知識がなくてもまったく問題はなく、
独自の教育方針で学校を運営する優しい先生と
のびのびと過ごすの子供たちの様子が味わえる内容。
変わり者扱いされてきた主人公が
環境を変えることで天真爛漫さを存分に発揮し、
周囲を和ませていくのは微笑ましい。
戦争による生活の変化が表現されているものの
同じく戦時下の子供を描いた「火垂るの墓」とは
かなり雰囲気や味付けが異なり、
全体的にやわらかい作風で毒気はほぼない。
映画としてはちょっと薄味で
ラストもあっさりしすぎのように思えるが、
子供が観てもショックを受けない程度に
戦争中の市民の様子を垣間見れる作品。
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