あらゆる女性からモテモテですぐ手を出す節操のない大学生が
ある女性を本気で好きになってしまう話。
冒頭からセックスシーンの連続で、中身のない駄作かと不安になったが
1巻の半ばあたりから急速に引き込まれてしまった。
自信家で横柄な言動から感情移入できなさそうな主人公だが、
読み進めるに従ってどんどん好きになってしまう。
キャラクターの作り方が非常にうまく、どの登場人物も活き活きとしている。
テンポがよく、無駄がない見事な筋書きで
それまでの流れをすべて活かして全3巻で綺麗にまとまる素晴らしい完成度。
浦沢直樹を連想させるタッチで、コミカルなノリとかわいい表情も楽しい。
次から次へと波及的にトラブルが起こり、
最初のスピード感を維持したまま一気にラストまで読める良作。オススメ。