奇想天外な作り話をするのが好きな父親の話。
父親が話す体験談を回想シーンとして描いた場面と、
病に伏せる現在の場面とを交互に展開していく。
ファンタジックな世界観を綺麗に映像化しているのが幻想的で、
独特なキャラクターや鮮やかな色使いに魅力を感じる。
ただ、映画としての評価が難しい作品で、
回想シーンのいくつかが抜けても特に問題がなかったり、
伏線やオチがそれほど効いているわけでもないので
ラストでグッとくるかどうかは人によるだろう。
あくまでおとぎ話としての幻想的な雰囲気を楽しむ作品で、
ストーリー性やオチに期待する人には合わないかもしれない。