同作者の作品「銃夢」に登場した
「モーターボール」というスポーツを舞台にした短編マンガ。
モーターボールとはサーキット内を周回しながら
ひとつのボールを奪い合うレーススポーツ。
観客は単にレースを客観的に眺めるだけでなく、
選手自身の視界を主観映像として楽しむことができるという設定。
「銃夢」に出てきた登場人物はまったく出ないし、
この作品だけでも理解できるようになっている。
アメコミのようなアクの強い画風で、
白黒のコントラストが非常に強い絵が続く。
しかしながら作者の確かな画力で迫力とスピード感のある場面が続く。
レースシーンはそれほど多くなく、負け続きの主人公が苦悩するシーンが続くが、
レース場面のスピード感と破壊の迫力は素晴らしく、
銃夢ファンなら間違いなく気に入る内容。
そうでない人でも本作の独特の世界観に惹かれたなら
「銃夢」本編に手を出すといいだろう。
【関連作品のレビュー】
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アリータ:バトル・エンジェル(実写映画)