レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


朝2時起きで、なんでもできる!

2年間のアメリカ生活をきっかけに
英語勉強に取り組んだ筆者の話。


タイトルから朝活を推奨する本かと思ったが、
実際には家族との生活を維持しながら
英語勉強に取り組んだ記録をまとめた内容。


同じように英語を勉強している人の参考になるだけでなく、
バイタリティにあふれる筆者の行動スタイルは
読んでいる側にも刺激を与えてくれる。
自分の目指す姿を実現するために
ここまでがんばれる意欲が素晴らしい。


タイトルと内容の剥離が大きいのが残念なのと、
文中になんの脈絡もなく娘の名前が出てくるので
「長女」「次女」のような表現で書いて欲しかった。


何かに努力したいと思っている人にやる気を感じさせてくれる本。

捨てる英語勉強法

英語勉強に苦労している人に向けて
どういった心構えと勉強法を心がけるべきかを書いたもの。

劣等感や義務感に苦しみながら英語を勉強している人に対して
気楽な心構えと、ストレスのかからない勉強法を提案する。
英語は努力を継続しないと身に付かないため、
苦しい近道よりも気楽な遠回りを推奨するような内容。

ただ、提案されている勉強法は割と一般的なものが多いので、
どちらかというと勉強に対する取り組み方や心構えの方が本質。
すでに何年もの勉強を続けられている人には得るものが少ないが、
挫折しそうな兆候を感じている人が気を持ち直すための1冊。

英検準1級 でる順パス単

英検の準1級の問題に登場する英単語とその例文をまとめたもの。

全部で1850語もの単語が出題頻度順に掲載されているので、
すべて読み切る時間がなかったとしても
前から順に読み進めていくのが一番効率がいい。

単語の訳が簡素過ぎて柔軟な意訳に対応しにくいのが難点だが、
本書で覚えた英単語を実際の英検でたくさん見かけるのは嬉しい。
左ページに単語の説明、右ページに例文がまとめられているので、
一度覚えた単語をチェックする意味で
右ページの例文だけを見て意味をつかんでいくことができる。

リスニングとリーディングを中心とした英語力を鍛えていけば
それに比例して得点が上がっていくTOEICに比べ、
英検の準1級は珍しい英単語がかなり出題されるため、
合格するには単語学習が必須となる。

特定級の語彙対策に絞ったピンポイントな1冊。

たかが英語!

楽天株式会社の三木谷社長が
なぜ社内公用語を英語にするという方針を打ち出したのか、
その結果、どんな変化があったのかをまとめたもの。

話題性抜群だった社内公用語英語化だが、
それを決心した理屈が非常に的を射ていて
単なる思いつきではないというところがよくわかる。

かなりの戸惑いがあった社員たちが
どう変化していったのかという部分が興味深い。
また、苦労を伴う英語勉強を社員に指示するだけでなく、
会社として啓蒙活動やサポートにかなり手を入れていることもわかる。

「社内の公用語を英語にする」と聞いたときに
誰もが気になる問題点やデメリットに関して
すべてカバーする形で説明されており、
英語化の方針を疑問視する人はとりあえず読んでみることを勧める。

【関連作品のレビュー】
まんがでわかる 楽天と起業家三木谷浩史

mclover.hateblo.jp

ネコろんで学べる英語発音の本

英語の発音に関する注意点を解説したもの。

英語に関する豊富な経歴を持ち、
YouTubeでも発音に関する動画をたくさん公開している著者が
日本人向けに発音の注意点を解説しているのは心強い。
英語の発音がまったく初めての人を対象にしているというより、
ある程度の基礎勉強をした人向けに
誤ったとらえ方をしがちな部分を訂正する本。

発音解説の本によくある口の断面図を表すイラストなどはなく、
各所に掲載されたQRコードを通して
YouTube動画にアクセスする流れ。

残念なのは右側のページが常に何の意味もない猫の挿絵になっており、
実質的に本のボリュームが半分しかない点。
また、「~コツよ」「~するの」「~わよね」といった
独特の語り口調も好みが分かれるところ。

サクサク読める内容なので、発音に関してのアドバイスを
ざっとおさらいしたい人向け。

パックンマックン★海保知里の笑う英作文

お笑いコンビのパックンマックンと
ニューヨークで暮らすアナウンサー海保知里が
日本文化を英語で表現することにチャレンジする企画。

ラジオ番組「~の英語にThank you!」と同じメンバーで、
出されたお題に対して英語が苦手なマックンが考え、
外国人であるパックンが添削していくという流れ。

身近な文化を英語で表現してみるという試みは非常に面白いが、
全編にわたって3人の会話を羅列した対談形式なので、
本ではなく3人のやり取りを直接聞いた方が楽しそうだった。

また、四苦八苦するマックンの英作文を見ていると、
間違った英語表現の方を覚えてしまう可能性があるので
英語の勉強という意味ではあまり推奨できない本。

一億人の英文法

英語が話せるようになるため、
イメージでとらえていくことを提案する文法解説本。

600ページを超えるボリュームだが、
英文法に関してある程度の知識がある人向けに書かれている様子で、
この本で1から文法を勉強するのは厳しい。
一旦、中学英文法を理解した人が、
より知識を確定するために読む本ととらえるべき。

文型や助動詞、ing形など、中学英語で出てくる要素ばかりだが、
細かいニュアンスや犯しやすい間違いなど、
英語を使いこなす上で身につけるべきセンスが解説されている。

残念なのは理解を促すための挿絵のイメージがズレていたり、
色分け・枠が過剰で逆にわかりにくくなっている点。
語り口調の解説文が鼻につく部分もあり、
人によって合う合わないが分かれる解説書。

女子高生の日常を英語にしたら

女子高生たちを描いた4コママンガを題材に
そこで使われている英語表現を解説した本。

日常で使われるような自然な英語が勉強できるかと期待したが、
マンガと呼べるレベルのデキになっておらず、
内容があまりにもつまらない。
顔のアップばかりで状況がわかりにくいし、登場人物も見分けにくい。

解説文は文字部分の品質が低く、
太字に見えるものと妙に細く見えるものが混在する。

楽しめるほどのマンガが読めるわけでもなく、
タメになるほどの文章もないので、本当に勉強したいなら不要な本。

日本人の英語勉強法 在日39年、7000人の日本人を教えてわかったこと

「英語が苦手」「英語を身につけるべき」という日本人の意識を
たくさんの日本人と接した外国人の目から分析したもの。
洋書を翻訳したものではなく、
日本語に長けた外国人が直接、日本人へ向けて書いた本。

「英語圏に留学すれば英語がペラペラになる」
「英語はネイティブに習わないと意味がない」
「40代からでは英語の習得は難しい」など
日本人に浸透してしまっているさまざまな俗説に関して、
語学学習の側面や日本人の特徴を踏まえて実際のところを解説する。

俗説がなぜ真相と食い違うかを理由付きで明確に説明しており、
簡潔でありながらも鋭い指摘がわかりやすい。
なんとなくの感覚で遠回りしていた人も
どういう勉強の仕方をすべきかがハッキリする1冊。

マンガでよくわかる ホントに通じる英会話

外国の高校生あたりが日常で使う英会話表現をまとめたもの。

タイトルに「マンガでよくわかる」とあるものの、
いわゆるマンガはまったく出てこず、あくまで挿絵だけ。
マンガとして読みながら英語について学べることを期待すると大失敗する。

ネイティブが使うくだけた表現がたくさん紹介されているので、
英語の勉強を始めたばかりの初心者より、
ある程度、英会話ができる中級者の方が参考になる。

フレーズごとにページが分かれているので
会話としての流れはわかりにくいが、
身の回りのことを表現するのによく使う言い回しが多く学べる。

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