ある家のおもちゃたちを主人公にしたCGアニメ。
ピクサーの初期の作品だが、かなりの完成度。
子供の想像力で楽しむおもちゃが、実は見ていないところでは
自由に行動しているというところにすでに夢がある。
おもちゃたちの絶対のルールとして
「人間たちがいるときには『おもちゃ』でいる」というものがあるらしく、
自由に行動しているときと、魂の抜けたおもちゃでいるときの差が
きちんと見た目にも反映されているのが素晴らしい。
おもちゃたちは持ち主である子供に遊んでもらえないことを何より恐れており、
新たな遊び道具が子供にプレゼントされるたびに
自分の地位が脅かされないかビクビクしている。
そういった「おもちゃ側の都合」が非常に楽しく、
しかも納得できるものなので良い。
それぞれの性格も個性があり、冒頭で登場するバズとウッディは
まさにボケとツッコミの関係になっていて面白い。
今まで綺麗なだけというイメージだったCG作品を
一気にアニメとして楽しめるところまで押し上げた実力はさすが。
映画としてはやや短いが、まったく無駄のない展開と
笑いと感動の絶妙なバランスは本当に見事。
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