映画「ハリー・ポッター」シリーズ第3弾。原作は未読。
刑務所であるアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが登場し、
彼がハリー・ポッターの両親を死に追いやった人物だと知る。
毎回のことながら、本筋に不要と思われる場面が多数あり、
結局は終盤の数十分で一気に何もかもが終わってしまう印象。
不思議な世界観を味わう要素にはなっているが、
バックビークという獣やクィディッチのシーンなどがなくても
何とでもなってしまいそうなストーリー展開。
主人公たちを目の敵にしているドラコ・マルフォイも
少し騒いだだけですぐに引っ込んでしまい、存在感が薄い。
アズカバンに収容されながらも脱獄したシリウス・ブラックが
いかに恐ろしい人物とされているのかの説明も薄く、
実際に出会ったときの恐怖感が感じられないのも残念。
全体的に、ハリー・ポッターが活躍するというより
たまたまやったことがすべてうまい方向へ転がっただけ、という感じで
むしろハーマイオニーの方がよっぽど頭を働かせている。
映像としては素晴らしいだけに、
話にそれほど引き込まれないのが残念。
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