定期的に地球に飛来する敵を
ヒューマノイド（人造人間）を使って撃墜しようとする話。
実在する技術や研究をベースに描かれた本格派のSFで、
ある程度の読みにくさを覚悟できる人向け。
頻繁に注釈が入り、新しい情報が盛り込まれているので
そのあたりも含めて楽しもうという気持ちが必要。
絵柄のせいか登場人物が整理しづらい面があり、
顔の区別や人間関係の理解のために何度か読み返す必要があった。
次々と襲ってくる敵はその都度新たな特徴を持っており、
何をしてくるかわからない恐怖感は「エヴァンゲリオン」の使徒を連想する。
それまで垣間見えていた謎や疑問が終盤で一気に明かされ、
過去の出来事として語られていたことが
伏線としてぴったりはまるのは気持ちいい。
ハードSFという世界観とマンガとしての読みにくさは人を選ぶが、
そういった部分が許容できる人にはなかなか刺激的な良作。
