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じゃりン子チエ<1~15巻>

大阪の下町でホルモン屋を営む小学5年生の少女が
ケンカっ早くてギャンブル好きの父親に悩まされながら
たくましく生きていく日々を描いた話。


母親が家を出て行き、
まともに働かない父親と2人暮らしという設定は過酷だが、
明るく健気で周囲に愛されるチエの人柄に救われる。
ケンカとギャンブルに明け暮れるテツに関しても
その言動から子供への愛情をひしひしと感じるのがよい。


1979年頃の下町を舞台にした世界観も珍しく、
家族のように交流し合う住民たちのやり取りが魅力的。
ガラの悪いドタバタをウリにしたコメディ作品だが、
大人になってから読み返すと
テツやヨシ江が醸し出す感情の奥深さに気づかされる。


どのキャラクターも素晴らしく練られており、
人情味あふれるやり取りが居心地の良さを感じさせてくれる。
昭和の時代を描いた古い作品ながら今でも色褪せない傑作。


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