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空母いぶき

突如として日本に侵攻してきた国に対して、
空母を中心とする海上自衛隊が衝突する話。


原作では中国だった敵国が映画では架空の国に置き換えられているため、
相手の国の規模感や兵力が伝わってこず、
そういった危なっかしさが感じられないのは残念。
政府側の苦労についても相手が中国かどうかで
ずいぶん印象が変わってくるので、この改変は大きい。


ミサイルや航空機が飛び交い、
海上自衛隊の戦いぶりが味わえるのは興奮するが、
ほとんど戦争状態のこの状況をわずか2時間の映画で描くのは厳しく、
いよいよ盛り上がってきたあたりで
急にあっけなく終わってしまった印象。


そのくせたびたび挿入されるコンビニ店員や取材班のシーンは
大きな意味がなく、時間を無駄にしているようにしか見えない。


日本や自衛隊の立場を踏まえたリアリティを描きたいなら
中国との衝突という設定は変えるべきでなかっただろうし、
日本の兵力を使った戦闘を描きたいなら
完全にファンタジーに振り切った方がよかったように思う。
どうにも中途半端で肩透かしな後味が残る作品。

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