自身の正義感とマスコミとしての立場に悩みつつ
女子高生自殺事件の取材をするテレビディレクターが
父が経営する学習塾のトラブルに巻き込まれる話。
社会からのバッシングを題材にした作品で、
冒頭から重い雰囲気が漂う中、
さらに深刻な問題が重なっていく。
登場人物は限られているが
それぞれの関係性が絶妙に絡み合っていて、
人間の嫌な部分を何度も味わわされる。
悪いことをしていない主人公が
どんどん災難に見舞われていく筋書きでなので
観ていて暗い気持ちになるばかりだが、
2時間半に見合う内容の濃さで見応えはあった。