誰かに何かを伝えるときを気を付けるポイントを
その説明力に定評がある池上彰が解説したもの。
口頭であれ文章であれ、自分の頭の中にある情報を
うまく相手に伝えるというのはビジネスで必須の能力だが、
その注意点が的確に説明されている。
用語の説明、会話での態度、話の展開、
苦情への対処、文書作成、用語の選別など
日常の中で必要になる事例についてそれぞれポイントが書かれている。
非常にシンプルなことばかり挙げられているが、
これが徹底できていない人がいかに多いことか。
後半にいくにつれて内容が薄くなってしまうのが残念だが、
前半の第1章~第3章はかなり良質で、ぐいぐい読ませる説得力がある。
誰かに何かを説明する機会のある社会人や学生は
本書の内容を徹底する気持ちで読んでみることをオススメしたい。