2人の姉妹を主人公にしたバレエのマンガだが、
描写が具体的で読み応えがある。
少女とはいえ、大変な苦労やプレッシャーに耐え、
それでも報われないことがあるという厳しい世界を垣間見ることができる。
ただ、この作者の描く作品は不幸な人が
とことん不幸に描かれてるので、見てて辛い部分もある。
不幸な人はどうしようもなく救いがなかったりするし、
少女たちの世界での陰湿な面も容赦なく描かれている。
主人公たちの不安が収まることはないが、
次々と新たな展開に目が離せず、読み続けてしまう魅力がある。
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