レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

ホリエモンこと堀江貴文がこれまでの人生を振り返りつつ、
自身の行動原理を語った物。

前半は著者の生い立ちから学生時代、
起業した後や刑務所生活についてが細かく描かれ、
後半は成果につなげるための考え方が語られていく。

いろいろな事業に関わったりライブドア事件で実刑を受けたりと
慌ただしい人生を送ってきた著者だが、
それでも常に行動することをやめない理由が伝わってくる。
また、彼の成果に憧れながらも行動しない人に
ぴしゃりと著者らしい意見を返している。

文章に勢いがあって読みやすく、
前向きな気持ちと行動力を持つべく背中を押してくれる本。

【関連作品のレビュー】
刑務所いたけど何か質問ある?(マンガ)
稼ぐが勝ち(書籍)
多動力(書籍)
バカは最強の法則(マンガ)
10年後の仕事図鑑(書籍)

mclover.hateblo.jp

お金は寝かせて増やしなさい

広く分散したインデックスファンドによって
手間や景気の心配をしなくて済む長期投資を勧めた本。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いや
分散投資の重要性、リスクや複利など
投資初心者の人でも理解できるよう1から説明している。

投資自体を怖がっている人や
ハードルを感じている人にはピッタリな内容で、
インデックスファンドがいかに簡単で効果的かが理解できる。

それでも不安に感じる人向けに
筆者が実際に投資をしてきた15年間で
元金と資産がどう変化したのかをグラフで見ることができ、
ライブドア・ショックやリーマン・ショック、東日本大震災など
世間を騒がせた深刻なマイナス局面でも
しばらくすれば資産が回復していることがよくわかる。

将来に備えた資産形成をしたいと考えている人や
気になりながらも投資に手が出せていない人に
ぜひ読んで欲しい草食投資家向けの1冊。
本書が気に入ったなら同じ投資スタンスの
資産運用に無関心な人が読む本」も読んで欲しい。

【関連作品のレビュー】
マンガ お金は寝かせて増やしなさい

人気ブログの作り方

人気ブログを作り上げた著者が自身のブログに投稿した
ブログ運営に関する記事をまとめたもの。

2011年前後の古い記事が多いが、
ブログを運営していく上での心構えや考え方が中心のため、
今読んでもそれほど色あせない内容になっている。

アフィリエイトなどの収益を目指した視点ではなく
ブログの運営を中心に考えた心構えについての視点なので、
アウトプットの場所としてブログを考えている人にとっては
納得できる部分が多く、共感できる主張が多くて読み心地がいい。

ブログ人気を高めるための運営術というより
ブログ運営者に向けた自己啓発本としての1冊。

「学力」の経済学

「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 作者:中室牧子
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

子供に対する対応が学力向上にどう影響するかを
さまざまな実験データをもとに解説したもの。

子供の学力を向上させるための施策の効果を
主観的な予想や思い込みではなく、
科学的根拠をもとに比較していく。

「褒美で釣って勉強させるのは効果的か」
「ゲームは子供に悪影響があるか」
「友達から受ける影響はどの程度か」
「少人数学級には効果があるか」
「いい先生とはどんな先生か」
「学校別順位を公表すべきか」
など、教育に関してよく話題に挙がる項目が
明確に解き明かされていくのは気持ちよく、
それぞれの解説にも高い説得力を感じる。

データを用いて教育を経済学的に分析した良本。
子供を持つ親や教育に関わる人たちにぜひ読んで欲しい。

世界一やさしいブログの教科書1年生

開設から運営、アフィリエイトやアクセスアップまで
ブログに関するさまざまな事柄を解説した本。

ブログサービスの比較や執筆の際の注意点など
第1章で説明される内容はまさに教科書と言えるものだし、
第4章では広告収入についての基本なども学ぶことができる。

ただ、第2章の「先輩ブロガーの成功パターン」については
肝心のブログ内容がどういうものかがわかりにくく、
予備知識がないまま唐突にアドバイスを聞かされた感じで
あまり役立つような部分がなかった。

ブログを始めようとする人や始めたばかりの人が
関係する基礎知識をざっと学ぶための本。

億男(おくおとこ)

偶然にも大金を手にした男性が
あるトラブルによって振り回される小説。

テンポよく読み進められる内容で
小説に慣れていない人でもスムーズに読んでいくことができる。
チャプターごとに軸となるキャラクターが変わっていくが、
いずれも大金への執着心によって影響を受けた人物であり、
その反応がなかなかリアルで面白い。

ただ、期待させた割にクライマックスは非常にあっさりしたもので、
大金に対する距離感を見直すほどのスッキリ感がなかった。
導入部が割と面白かっただけに、
もっと芯のある筋書きを味わわせて欲しかった。

【関連作品のレビュー】
億男(映画)

プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト

ブログで収益を上げていくためのアフィリエイトについて
基本的な知識とアドバイスをまとめたもの。

個人のブログやWebサイトに広告を載せたいという人よりも
特定の商品を紹介することを目的とした
アフィリエイトサイトを運営したい人向けの内容だが、
GoogleやAmazonの広告をはじめとして
主要なASPに絡む知識をざっと学ぶことができる。

また、競合サイトを抜き去って確実な収入を生むためには
かなりの作業や下調べがいることもわかるので、
「ブログを書くだけで稼げるなら」程度の人に対して
その覚悟を確かめることもできる。

アフィリエイトに関する知識を
一気に予習してしまいたい人向けの1冊。

グラフをつくる前に読む本

いろいろな調査資料などによく登場するグラフについて
種類ごとの特徴と用途を解説したもの。

棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど
グラフそのものはさんざん見てきたが、
いざそれぞれの利点や使うべき場所の解説を読むと
あらためて参考になった。

どれも非常にシンプルなことなのにいちいち納得させられるし、
ビジネスやプレゼンテーションの際に
相手にデータの意図が伝わりやすく、
自分の主張内容に合わせたグラフ作りができるようになる。

グラフごとの解説はそれほど長くないし、
グラフのサンプルを提示しながら解説されるのでわかりやすい。
また、そのグラフが生まれた歴史的な経緯などは
真面目な話の合い間に読むエッセイとして楽しむことができる。

Excelの機能を使ってただなんとなくグラフを作っていた人が
今一度、基本を理解し直して
効果的な資料作りができるようになる本。

アフター・ビットコイン

投機対象として人気のビットコインの今後と、
金融業界の将来が目指すものについて解説したもの。

急騰しているビットコインだが、その仕組みと市場原理から
先行きがあまり明るくないことを説明した序盤は
わかりやすい上に説得力もあり、ためになった。

中盤以降はビットコインを中心に研究が進む分散型台帳技術について
それを活用した金融業界の将来予測が語られ、
銀行の動きや各国の思惑がいろいろと知れて面白い。
ただ、後半はそういった話題ばかりになるため、
冗長気味で飽きてくるのも事実。

ビットコインや仮想通貨の話を中心に扱った本かと思いきや、
分散型台帳技術を使った次世代の銀行業務に関する内容なので
フィンテックあたりに興味がある人向け。

ブログ飯

ブログで生計を立てている筆者が、そこへ至るまでの経緯と
ブログ運営に対する心がけを語ったもの。

ブログ収益で生きていくと決意してからの
たくさんの活動と努力には脱帽するし、
なかなか結果に結びつかないシビアな現実は
ブログを安易な副業と考える人の気を引き締めるだろう。
本書を読むと、ブログは利益目的としては非効率で、
決して楽な道ではないということがわかる。

記事を執筆することや投稿を継続すること、
アクセス増加のための心構えや収益へのつなげ方など
ブログに関連する知識と心構えを
広く浅く予習することができる本。

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