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寄生獣<全10巻>

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)
講談社 (2012-09-28)
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ふと地球に現れた小さな生物が人間の身体に寄生し、
人間の姿を装いながら人間を食べていくという設定。
本来は脳を乗っ取って完全に人間に置き換わるが、
主人公の場合はその生物が右腕に寄生し、
元々の脳は完全に残った状態となる。

冒頭から唐突な展開が続くが、
人間やパラサイト(寄生生物)たちの言動に妙なリアリティがあり、
実際にこんなことが起こったら
こんな展開になるだろうな、という強い説得力がある。

特に主人公の右手に寄生しているミギーは
立てる作戦や考え方は一貫して合理的であり、
その理性的なしゃべり方とやや感情的な主人公との対比が面白い。

主人公とミギーだけでなく、友人、両親、田宮良子(パラサイト)など
とにかく魅力的なキャラクターが多く、
それぞれの完成度がかなり高いのも特徴的。

パラサイトが人間を襲う場面が多い関係で
身体が両断されたりグチャグチャに破壊されるような表現が多いが、
スプラッター作品ではないし、ホラーというわけでもない。
どちらかというと人間ドラマというかサスペンスに近い。

寄生生物たちの現れた意味などを通して
増えすぎた人口問題や地球の環境問題が訴えられており、
ただ脅威としてのパラサイトを描くばかりではないところが深い。

全10巻という最適な長さと退屈させない展開、
次々と興味を惹かれる内容であまりにも完成度が高い作品。
未読という人には区別なく推薦したい。強く強くオススメ。

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