ドアをつなぎとめている蝶番(ちょうつがい)の立てる音が気になった少年の話。
「怪談えほん」シリーズ第5弾。
金属同士が擦れて音を立てていることはよくあるが、
そういった日常の一場面をホラーに見立てているのが怖い。
絵のタッチがとてつもなく怖く、
多くのページに紛れ込んで描かれている
緑の服の少女が正体不明でまた怖い。
直接的な危険があるわけはないのに一度気になったものが頭から離れず、
何かに対して徐々にノイローゼになっていく過程を表しているようなのが新鮮。
怪談えほんシリーズの中では「いるの いないの」に続いてオススメ。
【関連作品のレビュー】
悪い本
マイマイとナイナイ
いるの いないの
ゆうれいのまち