廃刀令により侍が仕事をなくした明治時代に
流浪人として放浪する剣客がさまざまな敵と直面していく話。
大人気マンガのTVアニメ版で全94話と非常に長く、
中だるみも相当に感じる。
大きな強敵に仲間と立ち向かうという数話連続したエピソードのスキ間に
1話完結タイプの短くて軽いノリのエピソードが挟まる形だが、
94話中、もっとも熱く盛り上がるのは
「京都編」と呼ばれる対・志々雄(ししお)のエピソード。
まさに仲間ひとりひとりが渾身の力を発揮し、
いくつもの障害を突破して剣心のスカッとする力を味わえる。
が、これが完結して以降の残り30話余りがかなりダルく、
最後の「風水編」にいたってはもはや剣術が関係なくなっている始末。
結局、これで終わったのかどうか確信が持てない最終話で終わってしまう。
実際、京都編以降は原作マンガの連載に追いつくのを懸念して
オリジナルストーリーが展開されたということなので、
やはりそういった意味でクオリティの低下は仕方がないのかもしれない。
ジャンプ本誌と同様、人気が人気だけに
なかなか止められなかったのかもしれないが、
こうして最初から観直すと作品全体のテンポが悪いのが残念。
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