レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


(r)adius / ラディウス

(r)adius/ラディウス(字幕版)

(r)adius/ラディウス(字幕版)

  • ディエゴ・クラテンホフ
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自分の名前も含めて何も思い出せない男性が
周囲の生き物が次々と死んでいく現象に見舞われる話。


本人にはまったく悪意がないのに
自分のせいで被害が広がっていく設定は斬新で、
映像的にもインパクトが強くて惹きつけられる。
ジワジワと事態がつかめてくる序盤は非常にいい。


ただ、中盤以降のテンポが非常に悪く、
必要なさそうなキャラクターが登場して
話がほとんど進展しないのが退屈すぎる。
ヒロインが主人公と行動をともにする理由も弱い。


また、不思議な現象の理由が解明されるわけでも
無事に生活していくアイデアが提案されるわけでもなく、
急に予想外の方向に進んでしまう結末も拍子抜けだった。

PLAY! -勝つとか負けるとかは、どーでもよくて-

徳島県の高等専門学校に通う少年たちが
「ロケットリーグ」を種目とするeスポーツ大会に
3人チームで出場する話。


ロケットリーグを知らない人でも
ルールや戦略が理解できる構成になっており、
派手な試合展開を手抜きなく表現した
アクロバティックな動きも見応えがある。


ただ、頭はいいのに先生に煙たがられていたり
乱暴な父親と手間のかかる弟との生活に苦労していたり
VTuberに熱中するせいでプレイがおろそかになったりと、
少年たちのプライベート面の設定に魅力がなくて
観ていてストレスがたまるだけなのが残念。


試合回数は少ないのに妙に内輪モメが多かったり
努力してきた割に勝利につながらなかったりと
感情移入に見合うだけの爽快感がないのも気になる。


ずっと疲れているような母親の姿や
何のために出てきたのかわからないケニアの女子高生、
とってつけたような恋愛要素も余計としか思えない。


スポーツものとしては盛り上がりに欠けるし、
青春ものとしてはスッキリしない部分が多くて
どうにも中途半端な仕上がりの作品。

カラーパープル<2023年公開版>

父親から酷い扱いを受けた上に
粗暴で身勝手な男と結婚させられ、
仲のよかった妹とも生き別れてしまった女性の話。


たびたび挿入される歌とダンスには迫力があり、
ミュージカルとしての見応えは感じるが、
ストーリーとしては主人公の不幸を見せられるばかりで
カタルシスを感じる部分が少なすぎる。


登場人物が多い上に人間関係も入り乱れているので
それぞれの立場を把握するのも大変だし、
その複雑さを乗り越えるほどの面白みもない。
もっとシンプルな設定でもよかったように思う。


さんざん酷い目に遭ったことへの報復を考えるわけでもなく、
ただ我慢しかできない主人公のままふんわりと終わってしまうなど
観ている側のストレスが残るだけの作品だった。

天使の耳 -交通警察の夜-<全4話>

交通課の警察官たちが交通事故の真相を暴いていく話。


視覚障害者の少女が優れた聴覚を活かして
事件の謎を暴いていく1~2話については
タイトルの由来になっていることもあって見応えがあった。


しかし2話の途中からは聴覚や音と関係のないエピソードばかりで
タイトルとのギャップに違和感を感じてしまうし、
複数の事件が同時並行で描かれる割に
それぞれの関わりが薄いので散漫な印象を受ける。


これならエピソードが各1話で完結するよう構成し、
それぞれでスッキリできる急展開を見せて欲しかった。

スラムドッグス

どうしようもないダメ男に捨てられた犬が
野良犬たちの協力を得て飼い主のもとに戻ろうとする話。


笑いの大半を下ネタに頼っているのは残念だが、
犬たちの活き活きした動きは非常に自然で
どうやって撮影したのかと感心する仕上がり。
テンポがよく毒のあるやり取りが楽しいし、
要所要所で犬らしい言動がネタになっているのも面白い。


下品な場面が多すぎて子供には不向きだが、
犬好きの大人が割り切って観るなら悪くない作品。


【関連作品のレビュー】
僕のワンダフル・ライフ

Focus<1996年公開日本映画>

盗聴マニアの青年に協力してもらいながら
テレビの取材班がネタになりそうな無線を探す話。


取材陣が撮影しているカメラ映像という設定で、
気が進まなくてブツブツと文句を言う青年と
番組作りのために強引に進行していくディレクターの
それぞれの雰囲気がリアルでいい。


70分ほどの短い作品だが、後半で一気に勢いを増し、
そのまま期待に見合う痛快な終わり方をしてくれた。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以前に
POV(主観カメラ)方式を採用したことも併せて評価したい。

LOVE LIFE

LOVE LIFE

LOVE LIFE

  • 木村文乃
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夫の両親とぎこちない関係を続ける夫婦のもとに
とある事件が起きる話。


ほとんど誰も笑わない雰囲気の中、
ひたすら淡々とした場面が続くばかりで割と退屈。
当人にとって深刻な状況であることには違いないが、
その居心地の悪さを眺めたところで
映画としての面白さにつながらない。


登場人物みんなが自分勝手で
その様子にイライラさせられるだけの作品。

好きでも嫌いなあまのじゃく


作品情報:
https://www.netflix.com/title/81582442


言いたいことを言えない弱気な性格のせいで
周囲からいいように使われていた高校生が
角の生えた不思議な少女と旅に出る話。


保護者に無断で何日も外を出歩く展開も強引だが、
道中で出会う人とのやり取りも妙に薄っぺらくて
とにかく登場人物にまったく魅力を感じない。


映像そのものは悪くないのだが、
引き込まれる要素が何もなく、没入感の湧かない凡作。

窓ぎわのトットちゃん<2023年公開アニメ作品>

黒柳徹子の自伝を原作にしたアニメで、
第2次世界大戦中だった幼少期に
小さな学校で出会った少年との交流を描いたもの。


黒柳徹子に関する予備知識がなくてもまったく問題はなく、
独自の教育方針で学校を運営する優しい先生と
のびのびと過ごすの子供たちの様子が味わえる内容。


変わり者扱いされてきた主人公が
環境を変えることで天真爛漫さを存分に発揮し、
周囲を和ませていくのは微笑ましい。


戦争による生活の変化が表現されているものの
同じく戦時下の子供を描いた「火垂るの墓」とは
かなり雰囲気や味付けが異なり、
全体的にやわらかい作風で毒気はほぼない。


映画としてはちょっと薄味で
ラストもあっさりしすぎのように思えるが、
子供が観てもショックを受けない程度に
戦争中の市民の様子を垣間見れる作品。


【関連作品のレビュー】
トットてれび(実写テレビドラマ)

怪物の木こり

斧で頭部を破壊する連続殺人事件を追う刑事と
たびたび襲われる弁護士の話。


殺人犯だけでなく襲われる側もサイコパスという設定は面白いが、
メインキャラクターの女性刑事や弁護士に迫力がなくて
肝心の緊迫感がまったく伝わってこない。
全体的にチープな描写が多いし、
脳チップに関する理屈も説得力がなさすぎる。


やたら人名が出てくるせいで情報の整理がしにくく、
どこで面白がらせたいのかもよくわからないし、
サイコパスだとされている人物の狂気っぷりがまったく足りなくて
既存のサイコパス作品で感じたような衝撃がまったくない。


序盤からイマイチな雰囲気が漂う中、
一度も盛り上がることなく終わってしまう作品。

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