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鬼滅の刃 柱稽古編<全8話>

刀鍛冶の里編」の続きで、
柱たちに指導されながら厳しい修行を行う話。


鬼殺隊を強化するためにひたすら特訓をする内容で、
敵も登場しないまま身内同士のやり取りを描く
いわば中休み的な位置付けのシーズン。
とはいえ各キャラクターの個性を感じる場面が多く、
これまでのシリーズを観てきたファンなら楽しい限り。


最終決戦に向けたプロローグといった感じなので
今作だけではそこまでの興奮は得られないが、
クライマックスの盛り上がりを期待させる内容だった。


【関連作品のレビュー】
鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編(テレビアニメ)
鬼滅の刃 無限列車編(映画)
鬼滅の刃 遊郭編(テレビアニメ)
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(テレビアニメ)
鬼滅の刃(マンガ)

七夕の国<1~8話>


作品情報:
https://disneyplus.disney.co.jp/program/land-of-tanabata


物体に小さな穴を開ける超能力を持つ大学生が
自分の血筋に隠された秘密に近づいていく話。


寄生獣」の作者が新たに始めた連載マンガで
あまりヒットしないまま短期間で終わってしまった作品だが、
物体が球体型にえぐられる様子や人間が惨殺される場面など
原作を忠実に映像化していてクオリティが高い。


緊迫感の薄い間の抜けた主人公と
つかみどころのない筋書きのせいで序盤の引きが弱いが、
ジワジワと嫌な雰囲気が広がるにつれて面白くなってくる。


手のつけられない強大な能力が世の中を脅かす中、
どういう結末を迎えるのか目が離せなくなる佳作。

僕らの世界が交わるまで

僕らの世界が交わるまで

僕らの世界が交わるまで

  • ジュリアン・ムーア
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DV被害者のための施設を運営する母親と
ネット配信と歌作りにのめり込む息子の
精神的な溝や衝突を描いた話。


承認欲求のせいで異性に対して空回りしたり
価値観の違う母親に腹を立てたりという
思春期の少年の言動は非常にリアリティがあるが、
その痛々しい様子に共感性羞恥心が刺激されて居心地が悪いし、
映画としてもどこに面白さを感じていいのかわからない。


ともに自分勝手な親子の姿を延々と眺めて
モヤモヤした気分にさせられるばかりの作品。

ダークタワー

ダークタワー (字幕版)

ダークタワー (字幕版)

  • イドリス・エルバ
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リアリティのある悪夢に悩まされた少年が
夢で見たガンマンと出逢いつつ
言葉で人を支配する男に追われる話。


30年もかけて執筆された全7巻の長編小説が原作だからか、
本作だけでは世界観や登場人物が唐突すぎて入り込めない。
敵も味方も異世界の住民で立場や能力の説明が必要だし、
少年がどういう価値を持っているのかも伝わってこないので
どういう話なのかよくわからないまま置いてけぼりを食らう。


リボルバーアクションが目を引くだけに惜しいが、
わずか1時間半の映画にまとめるには無理があったように思う。

アヴァロン 千年の恋


作品情報:
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/avalon-high/313SmUQqve9E


授業の課題で「アーサー王伝説」について調べ始めた高校生が
周囲の人物が当時の関係者の生まれ変わりだと確信していく話。


主人公が恋心や意地悪な同級生に悩む学園ドラマの要素と
伝説上との現代とのつながりが明かされていくミステリーが
どうにもチグハグでうまく絡み合っていない。


軸となるアーサー王伝説に精通していれば面白いのかもしれないが、
そこまで詳しくない人にとっては惹きつけられる部分が少なく、
見どころが見出せないまま話が進んでいくような印象を受けた。


【関連作品のレビュー】
キング・アーサー
王様の剣(アニメ)

シン・レッド・ライン

第2次世界大戦でのガダルカナル島において
日本兵と激戦を繰り広げたアメリカ兵を描いた話。


いつ死んでもおかしくない極限状態の中、
無茶苦茶な命令をする上官に追い立てられて
逃げ場のない兵士たちの様子が強烈。
次々と仲間を失う恐怖を追体験できる。


ただ、戦いのピークを過ぎると急に勢いが落ち、
後半の1時間は緊張感がなくなってかなり退屈だった。
全体で3時間近くもある長編だが、これなら2時間に短縮して
中盤の山場をクライマックスに持ってきた方がよかったように思う。


何に比重を置きたいのかよくわからない作品で、
せっかく俳優陣が豪華なのにもったいない内容だった。

ゴースト・ライダー

過激なバイクスタントで人気を集める男性が
悪人を地獄へ送り込むゴースト・ライダーとなる話。


ドクロ姿のダークヒーローが生まれるまでの前置きが長く、
ストーリー的に意味の薄い場面を長々と見せられるのは残念。
恋愛やスタントの要素はもっとあっさりでよかったし、
変身前の人格が妙に軽くて感情移入しにくい。


ゴースト・ライダーに変身してからは映像的な迫力もあって
周囲を燃やしながら圧倒的なパワーを見せてくれるのは痛快だが、
映画としては単純で底が浅い筋書きで
炎を使った演出とバイクのデザインだけで持っている作品。

マッチング

ウェディングプランナーとして働く女性が
マッチングアプリで知り合った妙な男に付きまとわれる話。


主人公を追い詰めようとする者の正体がキーとなるが、
そのあたりのミステリー要素が非常に単純で底が浅く、
登場人物が少な過ぎてミスリードが生まれないため
全体的にかなり退屈さを感じてしまう。


終盤の30分は少し流れが変わって期待させたものの
結局、猟奇殺人は刺激的なビジュアルを見せたかっただけという
あまり意味のないオチに行き着いてしまって残念。


もっと予測を超える筋書きで驚かせてくれるか、
話は単純でも強烈なサイコパスぶりを見せてくれればよかったが、
長くてダラダラするだけの退屈な作品だった。

レディ加賀

タップダンサーの道を諦めて地元に帰った女性が
実家の旅館を継ぐために女将の修行をするとともに
石川県の加賀温泉を盛り上げるための活動をする話。


観光地のプロモーション作品かと思ったが、
それにしては嫌なキャラクターが多くて気分が滅入る場面が多いし、
全力をかけて練習と準備をしてきたイベントのくせに
段取りや関係者の意識が低すぎてイライラする。


立派な女将になるための訓練だったはずが
いつの間にかダンスショーが目的になっているし、
それが加賀温泉の盛り上がりにつながるという理屈もわからない。
落ちこぼれで何もできなかった主人公が
ダンスの練習では急に仕切り始めるのも不自然すぎる。


同じように地方創生を題材にした「フラガール」には遠く及ばず、
素人が書いたような設定と筋書きが
あまりにつまらなくて観ていられない。
石川県を応援する映画として逆効果になるだけのデキだった。

マイホームヒーロー<実写映画版>

テレビドラマ版の続編で、
前作で殺して山に埋めた遺体が発見されたことで
暴力団グループから命を狙われるようになる話。


妻の実家の宗教団体を描いた原作マンガの第2部を省略し、
第3部を映画化した構成になっているが、
回想シーンや思い悩む場面が多くて話が進まない。
また、それぞれの策略の応酬が楽しめた前作と違って
暴力的なやり取りばかりで話に深みがない。


主人公の狡猾さを感じさせるヒリヒリした面白さがなく、
敵も妙にダラダラしたやり口で脅してくるだけで
テンポも緊迫感も大きく盛り下がった続編だった。


【関連作品のレビュー】
マイホームヒーロー(実写ドラマ)
マイホームヒーロー(マンガ)

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