レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術

ソフトバンクグループを率いる孫正義のもとで発揮された
問題を数値化して解決するやり方を解説したもの。

データをうまく切り分けて、問題がどこにあるのか、
効果を上げるには何から取り掛かるべきかを見抜く手法を
さまざまな事例を通して紹介していく。

やり方そのものは単純ながら問題発見までの早さに優れ、
効果的な改善ができる強い説得力を感じる。
また、いろいろな分析方法が紹介されており、
それを通して課題が浮き出てくる様子が面白い。
後半には業務戦略やビジネスで成功するための視点なども語られている。

管理側の立場でなくても課題発見やデータ分析の意識は必要なはずで、
そういった視点を身に付けるために有益な本。
ビジネスマンとしてより成長するため考え方が詰まっている。

【関連作品のレビュー】
孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA

投資なんか、おやめなさい

世の中でいろいろと取り上げられる投資術について
どういう点に問題があるかを説明した本。


保険や投資信託、不動産から個人年金まで
一般の人が関わる可能性のある資産運用について
それぞれの注意点・問題点を指摘していく。


基本的にはなんにでも否定的に書かれているが、
気を付けなければいけない点としては納得できる部分も多く、
得をしようとして損をしてしまわないために
1度読んでおくと適度な警戒心がつくだろう。


ただ、問題のない金融商品やサービスもあるため、
本書で否定された運用法がすべてダメという理屈は乱暴だ。
銀行でなくネット証券を使ったり、
手数料が非常に安いものを選んだりすることは十分に可能で、
投資をしない理由に本書の理屈を使うのはやめた方がいいだろう。


投資を行う上で気を付けなければいけないポイントだけを
この本からうまく吸収し、役立てていくのが正しい読み方だ。

知らないではすまされない自衛隊の本当の実力

自衛隊の置かれている状況や役割を紹介したもの。

装備や兵器の簡単な紹介や活動内容に加え、
自衛隊の歴史なども解説していく。
わかりやすく非常に読みやすい内容だが、
イラストやインタビュー形式の部分はページの消耗が激しく、
もう少しうまくまとめて欲しかったところ。

自衛隊に関する基本的な知識を
短時間でざっと知るには便利な1冊。

マネーハザード金言集

投資や資産形成についての短編コラムをまとめたもの。

外側の表紙を外すと、
まったく同じ2冊の本に分離するという特殊な造りになっており、
1冊を知り合いにプレゼントすることができる斬新な仕様。

いろいろな雑誌に掲載されたコラムを抜粋して集めた形になっているが、
2007年付近の経済状況をもとに
資産形成に関してズバッとした切り口の意見が読める。
白黒印刷のためにグラフの各要素が読み取れないのは非常に不便だが、
海外の状況と比較した日本の経済事情がよくわかる。

コラムごとにボリュームや口調がバラバラだったり
同じような内容が重複していたりと寄せ集めた感は否めないが、
とりあえず一読しておくと資産に対する視野が広がるだろう。

マジメだけどおもしろいセキュリティ講義

インターネット上のセキュリティについて
問題点や対策法の変化などを解説したもの。

サイバー攻撃やクラッキングの被害が報道されることがあるが、
そういった事件の裏側が垣間見えて面白い。
理解するにはプログラミングや情報処理の知識が必要だが、
プログラムの穴を突く仕組みなどが
具体的なコードとともに紹介されているのは新鮮。

うまく抜け穴を利用する攻撃側の発想は興味深いし、
それに合わせて対策側も進化してきたことがわかる。
後半になるにつれてやや退屈に感じてしまうが、
ネットワークの安全が
どのように維持されているかを知ることができる本。

言ってはいけない 残酷すぎる真実

データで示された事実でありながら
倫理的な問題や世間体から
表立って言いにくいことをまとめたもの。

「知能の低さは子供に遺伝する」
「男性の方が犯罪を犯しやすい」
「一夫多妻と一夫一妻はどちらが得か」など
差別や偏見につながりそうな内容ながら
これまでの実験データとして示されたことを挙げていく。
単に実験の結果を提示するだけでなく、
生物学や経済学の観点からその行動原理を予測する流れは面白い。

本書を読んだからといって
子育てや生き方を投げやりに考える必要はないが、
ひとつの知識として知っておくと参考になるだろう。

自閉症の僕が跳びはねる理由

自閉症に苦しむ13歳の少年が
筆談によって自身の症状や心情を解説したもの。

「なぜ大きな声を出すのか」「なぜ耳をふさぐのか」
「なぜつないだ手を振り払うのか」などのQ&Aが
1ページ前後で完結する形でたくさん収められており、
理性が働いていないように思える言動が
実はさまざまな思いと
事情によるものだということがよくわかる。

今まで怪訝な目で見ていた障害者の言動も
その理由がわかるだけでずいぶん受け入れられるようになる。
ウロウロと動き回ったり
奇声を上げたりするといった特徴的な行動理由が
障害者本人の解説されている貴重な手記。

【関連作品のレビュー】
僕が跳びはねる理由(ドキュメンタリー)

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

ホリエモンこと堀江貴文がこれまでの人生を振り返りつつ、
自身の行動原理を語った物。

前半は著者の生い立ちから学生時代、
起業した後や刑務所生活についてが細かく描かれ、
後半は成果につなげるための考え方が語られていく。

いろいろな事業に関わったりライブドア事件で実刑を受けたりと
慌ただしい人生を送ってきた著者だが、
それでも常に行動することをやめない理由が伝わってくる。
また、彼の成果に憧れながらも行動しない人に
ぴしゃりと著者らしい意見を返している。

文章に勢いがあって読みやすく、
前向きな気持ちと行動力を持つべく背中を押してくれる本。

【関連作品のレビュー】
刑務所いたけど何か質問ある?(マンガ)
稼ぐが勝ち(書籍)
多動力(書籍)
バカは最強の法則(マンガ)
10年後の仕事図鑑(書籍)

mclover.hateblo.jp

お金は寝かせて増やしなさい

広く分散したインデックスファンドによって
手間や景気の心配をしなくて済む長期投資を勧めた本。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いや
分散投資の重要性、リスクや複利など
投資初心者の人でも理解できるよう1から説明している。

投資自体を怖がっている人や
ハードルを感じている人にはピッタリな内容で、
インデックスファンドがいかに簡単で効果的かが理解できる。

それでも不安に感じる人向けに
筆者が実際に投資をしてきた15年間で
元金と資産がどう変化したのかをグラフで見ることができ、
ライブドア・ショックやリーマン・ショック、東日本大震災など
世間を騒がせた深刻なマイナス局面でも
しばらくすれば資産が回復していることがよくわかる。

将来に備えた資産形成をしたいと考えている人や
気になりながらも投資に手が出せていない人に
ぜひ読んで欲しい草食投資家向けの1冊。
本書が気に入ったなら同じ投資スタンスの
資産運用に無関心な人が読む本」も読んで欲しい。

【関連作品のレビュー】
マンガ お金は寝かせて増やしなさい

人気ブログの作り方

人気ブログを作り上げた著者が自身のブログに投稿した
ブログ運営に関する記事をまとめたもの。

2011年前後の古い記事が多いが、
ブログを運営していく上での心構えや考え方が中心のため、
今読んでもそれほど色あせない内容になっている。

アフィリエイトなどの収益を目指した視点ではなく
ブログの運営を中心に考えた心構えについての視点なので、
アウトプットの場所としてブログを考えている人にとっては
納得できる部分が多く、共感できる主張が多くて読み心地がいい。

ブログ人気を高めるための運営術というより
ブログ運営者に向けた自己啓発本としての1冊。

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