実在するゲーム会社を舞台に、
開発現場で起こるさまざまなトラブルをリアルに描いたもの。
創作活動を題材にしたマンガは珍しくないものの、
プログラミングやデザインの苦労ではなく、
人間同士のやり取りのトラブルを扱っているのが斬新。
ゲーム業界に限らずどの会社でも起こる問題ばかりで、
読んでて胃が痛くなるような緊迫感がある。
主人公の才能や努力でなんとかしてしまう筋書きではなく、
モメにモメながら一定の着地点を見出すあたりが妙にリアルで、
「課長 島耕作」がサラリーマンの人間模様を扱った作品なら
本作はクリエイターの人間模様を扱った作品と言える。
切迫した状況の連続で居心地が悪いが、
ゲーム作りのリアルな現場を描いた貴重な作品。
【関連作品のレビュー】
チェイサーゲーム(実写ドラマ)
サイバーコネクトツー式 ゲームクリエイター育成BOOK<Vol.1>(書籍)
ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました(マンガ)