宇宙を舞台にした少年少女が主人公のSF
「宇宙の声」「まぼろしの星」の2編を収録したもの。
ショートショートで有名な星新一だが、本書はあくまで短編小説であり、
子供向けの冒険小説といった感じになっている。
作者の発想力を活かした架空の星の不思議な雰囲気を味わうことができるが
アイデアの効いたオチばかりを期待すると
道中の描写がもどかしく感じられてしまうだろう。
これまでの星新一作品に対して期待する面白さとは異なるものなので、
単体のSF短編小説として切り離して捉える方が良い。
小説に挑戦し始めた小学校高学年向け。
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