「ちびまる子ちゃん」を描いたさくらももこが
自身の子供時代から漫画家になるまでをまとめた
同名のエッセイを本人がマンガ化したもの。
「ちびまる子ちゃん」とそっくりな世界観の中で
小学生だった主人公のその後を読んでいるような印象。
周囲より精神的に幼い作者が思春期をどう過ごし、
家族や友人とどういう付き合いをしてきたかがよくわかる。
まったく飾らない作風で、
流行に疎くノリの悪い人柄がいかにも作者らしいが、
ジワジワと漫画家への道が見えてくる展開にグッとくる。
何に対してもあまりに無気力で後ろ向きな様子は
感情移入してもイライラするだけなので、
さくらももこやちびまる子ちゃんの
キャラクターを理解している人向け。
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