レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


開幕!世界あたりまえ会議

世界のあちこちで実際に存在する独自文化を紹介したもの。


国や民族ごとの変わった風習が
2ページずつレイアウトされており、
雑学代わりにサクサクを読んでいける。
歴史的な理由があるものや理にかなったものもあり、
いつもと違う視点で物事を見るきっかけになるし、
いろいろな人たちが世界にいることを意識させてくれる。


ただ、すべての漢字に読み仮名が添えられている上に
強調部分には太字と波線まで合わさっており、
ページ全体がゴチャゴチャとしていて非常に読みづらい。


読み仮名なしで漢字が読める年齢向けの内容なので
もっとスッキリした体裁にして欲しかった。

払ってはいけない 資産を減らす50の悪習慣

無駄なコストを減らすために
日々の生活の中での改善点を提案したもの。


大げさなタイトルの割に第1章・第2章は
「無駄な手数料を払わないようにしよう」というような
やたらチマチマとした節約術ばかりで
資産に大きなインパクトを与える情報が載っていない。


また、「スーパーでは惣菜売り場から見るべき」とか
「カードのポイントは気にするな」などといった
勝手な推測をもとにした精神論ばかりが展開され、
数字や理屈を踏まえた説得力のある話が出てこない。


第3章の保険の話はまだ有益だが、
夫婦仲や子育て方針を主題とする第4章や
長期投資や投資信託を全否定する第5章などは
筆者の強すぎる先入観を感じる内容で説得力がなさすぎる。


期待させるタイトルの割に中身が薄っぺらいし、
資産形成を考えたい人が読む本ではない。
資産運用に関する知識なら
もっときちんとした本で正しい知識を身につけた方がいいだろう。

働き方の問題地図 「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識

時代の変化を踏まえた働き方の改善ポイントを
わかりやすく説明したもの。


どの職場でも見かけるような問題点が挙げられており、
自分の身の回りでも心当たりがあるものばかり。
非常に読みやすく、サクサクとページが進む。


国内外を問わずいろいろな事例が紹介されているので
今まで当たり前と考えていた物事を
違った視点でとらえるいい機会になる。


職場のルール変更を提案したり
他の社員の管理に関わる中堅社員に読んで欲しい内容。

ももこの話

ちびまる子ちゃん」を描いたさくらももこのエッセイ3部作で
まる子だった」につづく3作目となる。


パワーダウンした2冊目と違い、
再び1冊目の勢いが戻ってきた印象。
子供の頃の赤裸々な思い出が自虐的に語られ、
読んでいると各エピソードが
「ちびまる子ちゃん」の絵柄で脳内再生される。


それぞれのエピソードが割と長くて読み応えがあるし、
当時の様子をよくここまで細かく書けるなぁ、と感心する。
同作者のエッセイが好きなら悪くない1冊。


【関連作品のレビュー】
あのころ(エッセイ)
まる子だった(エッセイ)
もものかんづめ(エッセイ)
さるのこしかけ(エッセイ)
たいのおかしら(エッセイ)
ちびまる子ちゃん(マンガ)
コジコジ(マンガ)
ももこの世界あっちこっちめぐり(エッセイ)
そういうふうにできている(エッセイ)
さくらえび(エッセイ)

読書する人だけがたどり着ける場所

読書によって得られる利点と
本の読み方や心構えなどを解説したもの。


序盤は読書がいかに有益なのかが書かれており、
本好きにとっては共感できる心地よい内容だが、
それ以降は特定の本や偉人の紹介ばかりで中身が薄い。


読書が好きな人向けの本かと思って期待したタイトルだったが、
本に接する機会が少ない人向けの入門書のような内容。
その割には「方法序説」「五輪書」「君主論」など
通好みな本ばかりが推薦されていたりと
本書のターゲット層がきちんと決まっていないように感じた。

林修の仕事原論

「今でしょ!」のフレーズで有名な東進ハイスクールの林先生
仕事に対する自身の考え方を語ったもの。


自身の経験を踏まえて
仕事のとらえ方や人との付き合い方など
成果につなげていくための考え方を端的に書いている。
また、物事に対する考え方や自身の生き様など
仕事以外のことも含めた林先生の哲学が読み取れる。


内容はやや薄めだが非常に読みやすく、
若い社会人向けのビジネス書としては悪くない1冊。


mclover.hateblo.jp

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

ファミリーレストラン「サイゼリヤ」を経営する会長が
どういう考えで店舗を作り上げてきたかを解説したもの。


飲食店なので料理の味や顧客第一主義などの
ありがちな内容が書かれているのかと思いきや、
非常に論理的で具体的な戦略が語られていて、
国内1000店舗という一大チェーンが
きっちりとした経営哲学で店が成り立っていることがわかる。


どこにコストをかけ、どの部分の無駄を省くかという判断が
肌感覚ではなく業務効率化という基準で行われており、
従業員や客を動かす人心掌握術なども含めて
人気と利益につなげる秘密が包み隠さず書かれている。


飲食店関係者はもちろん、異なる業界で働く人でも
いろいろな学びが得られる良質なビジネス書。

投資家の品格

豊富な投資歴を持つファンドマネージャーが
どういう心構えで投資に取り組むかを解説したもの。


投資に関する知識や攻略法ではなく
あくまで精神論について書かれた1冊で、
投資に対しての心構えについてひたすら書かれている。


儲けに執着するあまりに投資に振り回されたり
心身を消耗してしまうような状態を避け、
安らかに粛々と投資に取り組むべきという方針には非常に共感できるが、
同じような話がひたすら続くばかりで中身は薄い。
また、途中に挿入される筆者のイメージ図のクオリティが低すぎて
説明の助けになっていないのは残念。


投資に対して熱くなりやすい初心者が
本書を読んで達観した視点を知る分には役に立つだろうが、
もう少し内容をまとめて密度の濃い本にして欲しかった。

アイデアの発見 杉山恒太郎が目撃した、世界を変えた広告50選

世界的にインパクトを与えた広告やテレビCMを紹介したもの。


肝心の広告が小さく掲載されていたり
CMが動画で観れないのは残念だが、
パンチの効いた広告が端的に紹介されていて面白い。
インパクトや差別化に成功したアイデアが感じられて
多角的な刺激をもらうことができる。


ただ、文章が上下2段組のレイアウトなのと
横長に拡大されたような文字が読みづらい。
そういった読みやすさや写真の大きさには
もう少し配慮が欲しかったところ。


斬新な広告手法を知ることができる資料集。

世界で働く人になる!<実践編>

外国人とともに働く時代に向けて
どういった心構えや変化が必要になるかを解説したもの。
同じコンセプトで書かれた1冊目の続編となるが、
本書だけを読んでもまったく問題ない。


外資系企業や日本企業のグローバル化など
日本で働きながらも外国人と働く可能性があるが、
そういった部分で日本的な感覚と異なる部分を
著者の経験をもとに紹介していく。


テンポのいい文章で非常に読みやすく、
外国人と仕事をするときのイメージが湧いてくるし、
グローバルな働き方が思ったほど高いハードルでないことがよくわかる。
また、日本人とは違う仕事観や
うまく仕事を回すためのコツを知ることができる。


たとえ海外で働く予定がない人でも
仕事に対する割り切り方や
いろいろな視点での考え方を知ることができる良書。

総アクセス数